日本人のちょっとヘンな英語

デイビッド・セイン、中野きゆ美

うーん。
基本文法間違いと語彙の使い方間違いの例の話しかないから
例に出たものについてしか情報がないんですよね。
結果として、「日本人の英語はヘンだ」と言ってるだけの
しょーもない本になってます。

日本人の英語聞いて首をひねるネイティブが多いのは理解するけど
#毎日かあさんの英語は結構怪しい気がするし(笑)、
殆どの人は善意で意図を解釈してくれるから
この本に出てくるようなことはあまり起こらないし
気にしなくていいんじゃないかなぁ。

たとえば、作者本人の例として、寿司屋で
「あいそを尽かして下さい」って店員に頼むシーンがあるけど
しゃべった人が外人なら、回転寿司の店員でも、
3秒悩んで、それが「おあいそ」のことだって分かると思う。
同じ事は外国でも当然起こりますよ。

それに、言い回しが古くさい、みたいのは
もう全く気にしても仕方がないです。

この作者にしても、英語に対してものすごい誤解があるのは
英語は英語圏の人だけのものじゃないって事。
殆どの日本人は、「外国人」と話すための共通言語として
英語を使います。
そういう場面では、"How are you?" ってきけば
"I'm fine, thank you." が普通に帰ってくるし
"Thank you very much." "You're welcome."
当たり前に会話に出て来ますしね。

まあ、日本語で言うなら、いまどき
「いいとも」も「ですのよ」も「ごきげんよう」も使わないって話なんだろうけど
そんなのは日本が比較的均一な言語の変化の元にあるから言えることであって
もし全世界レベルに日本語が普及してたら、とても制御しきれないでしょう。

そういうの、この作者分かってないんですよね。
分かってないって事は、もしかしたらこのマンガに書いてある言い回しは
どこかの地方ローカルな言い回しだったり、既に10年前に死語になった言い回しだったりする
可能性もあるわけですよ。
そういや、この間、イギリス人が"My name is..."って自己紹介してましたよ。
なんで気にしても仕方ないです。

まあ、正しい文法と正しい語彙でしゃべるに越したことは無いけど
この本は、ある具体的な例の話しかしてないから
その例は覚えられても応用が利かないんですね。
赤ん坊なら丸暗記で覚えていくんでしょうけど
日本に住んでる大人の日本人が丸暗記で全部覚えていくのは
まあフツーに無理だし。
ある程度理屈を使って覚えた方が効率良いです。

結果として、このマンガは日本人の恥の精神に訴えるだけで
それ以外に大した情報が無いものになってます。
買うだけ金の無駄、読むだけ時間の無駄、恥ずかしいと思えば感情の無駄遣いです。
買ってはいけません(笑)。

この手の本で比較的ちゃんと解説してる本を
別口で読んでるんですが、
#月に5ページくらいしか読み進んでないので、いつ読み終わるか見当ついてないですが(笑)
ちょっと紹介すると
「日本人が誤解する英語」マーク・ピーターセン
って本です。
こっちはちゃんと理屈から説明してくれてるので
応用が利きやすいです。
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by maruta_book | 2012-05-02 22:03 | マンガ
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